1997年9月30日、私は碓氷峠から列車が消えた日を忘れない。
廃車ながらも解体されずに残存しているEF63 14号機。 2004.1.7 群馬県倉賀野市某所(瀧澤様 提供)
◆はじめに…◆
私がはじめて信越本線・横川−軽井沢間にそびえる碓氷峠を越えたのは中学生のころ。独特の硬い振動に身をまかせ、美しい自然の車窓を眺め、時おり聞こえる汽笛が旅情をかきたててくれた。 あれから数年、「碓氷峠廃止」の記事が私の目に飛び込んだ。 消えゆく今の姿を忘れないようにしたい。それから私は終焉を迎えるまで何度もこの地を訪れ、列車やそれを支える人々など、廃止の現実を感じつつ日夜フィルムに焼き付けていった。 写真の腕はそんなにうまくはないと思うが、何年かたって私は「あのとき、行ってよかったな」と感動し、これを見る多くの方も「こんなことがあったな」と思われるような作品に仕上がったと思っている。 これが何かの役に立てば、喜ばしいものです。碓氷峠に幸あれ!
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